「パーマブリッツ(permablitz)」とはパーマカルチャー(永続可能な農業・文化)の考え方に基づき、専門家と地域の人々が協力して短期間で誰かの庭や空き地を食べられる庭(エディブルガーデン)に変える、コミュニティ主導の実践イベントです。
参加者はスキルシェアと交流を兼ね、持続可能な暮らしをデザイン、実現します。
パーマカルチャーとは何なのか深堀りしていくと、「パーマネント(永続性)」+「アグリカルチャー(農業)」+「カルチャー(文化)」を組み合わせた言葉で、人と自然が共生する持続可能なデザイン、思想、実践を指します。
元々は1970年代にオーストラリア南部のタスマニア島で暮らしていたビル・モリソン氏とデイヴィッド・ホルムグレン氏が提唱したのがパーマカルチャーの始まりとされており、それ以来世界各国に広がり、実践されています。
具体的には発祥の地オーストラリアでは南米からの移民コミュニティが中心となって芝生を有機的な食糧生産ガーデンに変える取り組みが広がったのに対してイギリスではロンドンを中心に活発なネットワークがあり個人の庭だけでなく、学校やコミュニティガーデン、公共スペースなど様々な場所で実施されているほか、アメリカではテキサス州やカリフォルニア州で活動グループを作って食料安全保障の強化や都市の回復力(レジリエンス)向上を目指しています。
その他にもニュージランドやカナダ、ウガンダ、キプロス、ポルトガル、メキシコなど世界の様々な地域で単発的、または継続的にパーマブリッツのイベントは開催されています。
このように世界的に大きな広がりを見せているパーマカルチャーには「3つの倫理と12の原則」が示されており、まず3つの倫理とは①地球への配慮(Care for the earth)、②人々への配慮(Care for the people)、③余剰は分かち合う(Fair share)を指します。
また、12の原則とは①観察と相互作用(Observe and interact)、②エネルギーの獲得と貯蓄(Catch and store energy)、③収穫(Obtain a yield)、④自立とフィードバックの活用(Apply self-regulation and accept feedback)、⑤再生可能な資源やサービスの活用と尊重(Use and value renewable resources and services)、⑥ごみや無駄を出さない(Produce no waste)、⑦全体からディテールのデザイン(Design from patterns to detail)、⑧分離より統合(Integrate rather than segregate)、⑨ゆっくり小さな解決を目指す(Use slow and small solution)、⑩多様性の活用と尊重(Use and value diversity)、⑪接点の活用と辺境の尊重(Use edges and value the marginal)、⑫変化に対して創造的な活用と対応(Creatively use and respond to change)を指しています。
人と自然が共存する中でお互いに助け合い、恵みを分かち合うことによって生活の安定や心の安心感が生まれ、一人一人が持つ個性や才能を自分のためだけではなく、他人や社会全体へ還元することができ、より豊かな社会を創造することができるこのパーマブリッツの取り組みはケアファームの理念と通ずるところがあり、興味深いことから今後も取り組みに注目すると同時に取り組めることは積極的に取り組んでいきたいと思います。
引用
・https://socialgood.earth/permaculture/