都市緑地

太田裕之

都市緑地株式会社 代表取締役

PROFILE

1986年より設計事務所を経営、建築家
主に福祉系施設を設計監理していました。
もちろん建築デザインは、豊かな生活に欠くべからざるものだけど、福祉系施設の利用者さん、居住者さんの「生きがい」とはもっと大切なものがあると考えています。
地域とのコミュニティ、多世代多様な人との交流、流れる季節を肌で感じること。
そのため2019年設計事務所をリタイアし、都市緑地㈱を設立しました。
いまの趣味の優先順位は、仕事>ガーデンと畑>学芸会並みのチェロ、です。

MESSAGE

ヨーロッパを中心にケアファームというものがあります。日本にある菜園付きの老人ホームとは規模もコンセプトも違い、比較的元気な高齢者が土いじりを楽しむというものではありません。その国のお国柄により、ボランティアが障がいがある人の精神面や生きがいを支えたり、認知症の高齢者の治療に取り組んだり、広い本格的な農場に、牧場を取り込んだものさえもあります。単に弱者がいきるための安全安心を確保するのだけではなく「いきがい」を正面から取り組んだ結果です。そして、日本の制度を組み合わせた日本のケアファームでもそれが可能です。
農園やガーデンを囲んで、眺めるだけ、食べるだけの参加者も含めてそれぞれが、植物の成長を見守り、同じ趣味を持つ多世代の地域のみなさま同士だけでなく、障がい者、高齢者、それぞれの管理者が交流し助け合うことでコミュニティを育てるためのアプリが「デジ畑」です。ネットを介しての交流だけではなく、リアルに畑にいる人への依頼や交流が可能となります。
生きがいとは、コミュニティの中で存在感を感じられ、頼り、頼られる関係となることではないでしょうか。
狭山ヶ丘ケアファーマーズは国土交通省の、「人生100年時代を支える住まい環境整備モデル事業」、誰もが安心して暮らせるための先導的な取組として選定されました。日本型ケアファームにおいて、参加しているメンバー継続可能な取り組みとして実証できることを目標としています。皆さまがワクワクしながら楽しんでいただければ幸いです。

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